論文リスト2004(平成16)年度
■査読付論文(パスワード必要)
Cooperation for urban mobility in the developing world(Bucharest, Romania)
- P.Alpkokin, Y.Hayashi, K.Kuriyama: Analyzing urban planning in the Netherlands for dissemination of know-how and experiences, The 11th conference of cooperation for urban mobility in the developing world, CD-ROM, Bucharest, Romania, 2004.4.[PDF]
Urban Transport 2004
- K.Kuriyama, C.Donghai, H.Kato, J.Sugimoto, J.Black, Y.Hayashi: Sustainable transport policies in Japanese cities: Barriers to implementation, Urban Transport 2004, Dresden, Germany, 2004.5.
水環境学会誌
- 杉谷健一郎,野村晶子,南雅代,加藤博和:都市公共用水域に対するノンポイント汚染源としての道路脇粉塵(<63μm画分)の化学的特徴−名古屋市の事例−,水環境学会誌,Vol.27 No.8,pp.49-54,2004.8. [PDF]
Journal of Global Environment Engineering
- Kazami Kuriyama, Kosuke Tanaka, Naoki Shibahara, Hirokazu Kato, Yshitsugu Hayashi: A LIFE CYCLE ASSESSMENT APPROACH FOR EXAMINING THE FEASIBILITY OF TRANSPORT PROJECTS AS A CDM PROGRAM, Journal of Global Environment Engineering, Vol.10, pp.157-165, 2004.8. [PDF]
土木学会論文集
- 大友章司,広瀬幸雄,大沼進,杉浦淳吉,依藤佳世,加藤博和:環境に配慮した交通手段選択行動の規定因に関する研究−パーク・アンド・ライドの促進に向けた社会心理学的アプローチ−,土木学会論文集,No.772 IV-65,pp.203-213,2004.10. [PDF]
■国際会議論文(パスワード不要)
The 10th World Conference on Transport Research (Istanbul, Republic of Turkey)
- H.Kato, Y.Hayashi: A Method for Evaluating Environmental Sustainability of Transport Systems Based on Life Cycle Concept and Infrastructure-Activity Interaction, The 10th World Conference on Transport Research, Istanbul, 2004.7.
- Noriyasu KACHI, Kenichi SUGIHARA, Ikuo SUGIYAMA, Yukihiko YASUE, Hirokazu KATO, Yoshitsugu HAYASHI: An Evaluation Method of Quality of Life in Urban Areas Combining "Method of Measuring Satisfaction" and "Dramatizing Method", The 10th World Conference on Transport Research, Istanbul, 2004.7.[PDF]
- H.Gercek, P.Alpkokin: Integrated transport policies: A case study for the city of Istanbul, The 10th World Conference on Transport Research, Istanbul, 2004.7.
- P.Alpkokin, Y.Hayashi, K.Kuriyama: Critical review of postwar development in space and transport: A comparative study between the Netherlands and Japan, The 10th World Conference on Transport Research, Istanbul, 2004.7.
- Zhongzhen Yang, Yoshitsugu Hayashi: History and Policies of Japan's Private Railway and its Lessons to China, The 10th World Conference on Transport Research, Istanbul, 2004.7.[PDF]
■自由投稿論文(パスワード不要)
第29回土木計画学研究発表会(神戸大学,神戸市灘区)
- 真田健助,加知範康,高木拓実,林良嗣,加藤博和:都市空間コンパクト化のための撤退・再集結地区特定に関する基礎的研究,土木計画学研究・講演集,Vol.29,CD-ROM,2004.6. [PDF]
- 加藤博和:市町村合併時の公共交通政策に関する基礎的考察,土木計画学研究・講演集,Vol.29,CD-ROM,2004.6. [PDF]
- 杉本淳,加藤博和:財政的持続性と利便性を両立しうる都市乗合交通の運営形態と路線網に関する基礎的検討,土木計画学研究・講演集,Vol.29,CD-ROM,2004.6. [PDF]
日本学術会議シンポジウム
- 林良嗣:成熟時代のインフラストラクチャー,日本学術会議シンポジウム,pp.1-6,2004.6.[PDF]
第12回地球環境シンポジウム(名古屋大学,名古屋市千種区)
- 佐野充,辻本誠,星野光雄,杉谷健一郎,村田静昭,林良嗣,森杉雅史:土壌汚染,第12回土木学会地球環境シンポジウム講演論文集,pp.11-16,2004.8. [PDF]
- 林良嗣:世界交通学会における交通と環境に関する取り組み,第12回土木学会地球環境シンポジウム講演論文集,pp.35-38,2004.8.[PDF]
- 栗山和之,加藤博和,林良嗣:アジア大都市における交通システムの持続性検証の方法論,第12回土木学会地球環境シンポジウム講演論文集,pp.39-44,2004.8.[PDF]
第51回「材料と環境」討論会シンポジウム「ものの損傷・劣化と修復」(大同工業大学,名古屋市南区)
- 林良嗣:都市の劣化と街区の寿命,第51回「材料と環境」討論会シンポジウム講演集,pp.3-7,2004.9.[PDF]
土木学会平成16年度全国大会 第59回土木学会年次学術講演会(愛知工業大学,愛知県豊田市)
- 尾形直樹,内田敬,日野泰雄,吉田長裕:ターミナル地区におけるユニバーサル・サインデザイン,第59回年次学術講演会講演概要集,部門IV-210,2004.9. [PDF]
第32回環境システム研究論文発表会(東洋大学白山キャンパス,東京都文京区)
- 山根顕,加藤博和,林良嗣:地方都市における企業と自治体の協働による通勤時の自動車利用抑制方策の実証的検討,第32回環境システム研究論文発表会講演集,pp.149-154,2004.10.[PDF]
- 狩野弘治,浅見均,高橋浩一,加藤博和:鉄道整備におけるLCAの原単位,第32回環境システム研究論文発表会講演集,pp.203-208,2004.10.[PDF]
第30回土木計画学研究発表会(山口大学,山口県宇部市)
- 加藤博和,柴原尚希:被害算定型影響評価手法を適用した地域間高速鉄道整備のライフサイクルアセスメント,土木計画学研究・講演集,Vol.30,CD-ROM,2004.11.[PDF]
- ユメイ,浅井牧絵,林良嗣,加藤博和:都市ストック化に対する市民の価値意識のCVMによる評価,土木計画学研究・講演集,Vol.30,CD-ROM,2004.11.[PDF]
- 竹下博之,加藤博和:名古屋ガイドウェイバス開業後3年間の状況分析,土木計画学研究・講演集,Vol.30,CD-ROM,2004.11.[PDF]
平成16年度土木学会中部支部研究発表会(名古屋大学,名古屋市千種区)
- 金原宏,加藤博和:製品の流通形態が環境に与える影響のライフサイクルアセスメント 〜清涼飲料水容器の事例〜,平成16年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,W-17,pp.333-334,2005.3.[PDF]
- 大島茂,加知範康,岑貴志,加藤博和,林良嗣:余命指標を用いた生活環境質の評価と市街地拡大抑制策への適用,平成16年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,W-24,pp.347-348,2005.3.[PDF]
- 亀谷哲郎,加藤博和:岐阜市における路面電車の有無がCO2排出量に及ぼす影響の推計,平成16年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,W-31,pp.361-362,2005.3.[PDF]
- 渡辺由紀子,金原宏,長田基広,加藤博和:LRTへのライフサイクルアセスメントの適用,平成16年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,W-47,pp.393-394,2005.3.[PDF]
- 福本雅之,加藤博和:役割分担に着目したボトムアップ型地域公共交通の分類,平成16年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,W-48,pp.395-396,2005.3. [PDF]
- 清水一大,加藤博和,福本雅之,竹下博之:中央走行方式バスの効果の事後評価,平成16年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,W-51,pp.401-402,2005.3. [PDF]
- 岑貴志,加藤博和,加知範康,林良嗣:地方中小都市における多種の施設配置を考慮したアクセシビリティ指標の提案,平成16年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,W-52,pp.403-404,2005.3.[PDF]
- 福田貴之,加藤博和,林良嗣:運輸部門におけるCDM事業の成立可能性に関する採算性からみた検討,平成16年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,Z-8,pp.585-586,2005.3. [PDF]
■著書(パスワード必要)
Urban Transport and the Environment-An International Perspective-(Elsevier Science)
- Werner Rothengatter, Yoshitsugu Hayashi, Hirokazu Kato, Daniel Sperling: POLITICAL CLIMATE FOR ENVIRONMENTAL POLICIES PROPOSALS FOR INTERNATIONAL MECHANISM,World Conference on Transport(edit), Institute for Transport Policy(edit): Urban Transport and the Environment-An International Perspective-(Chapter6), Elsevier Science,pp.403-446, 2004.7.[PDF]
LCAの実務 (産業環境管理協会)
- LCA評価の実践例,稲葉敦監修:LCAの実務(1章執筆分担当),産業環境管理協会,pp28-42,2005.3.[PDF]
日本交通政策研究会シリーズ(日本交通政策研究会)
- 加藤博和:東海3県にみる路線バス規制緩和後の動向,中村文彦 主査:バス事業の規制緩和が都市交通計画に及ぼす影響(5章執筆分担),日本交通政策研究会シリーズA-376,pp.32-44,2005.3.[PDF]
■その他(パスワード必要)
土木学会誌
- 林良嗣:学会の動き 社会的存在としての土木学会への改革策:JSCE2005の理念と実践,土木学会誌,Vol.89 No.5,pp.77-82,2004.5. [PDF]
運輸政策研究
- 林良嗣,加藤博和:[講座] 都市交通と環境:環境政策の政治的情勢と国際的資金メカニズムの提案,運輸政策研究,Vol.7 No.2,pp.50-59,2004.8.[PDF]
- 林良嗣:[運輸政策研究所第15回研究報告会] 都市における交通環境対策の現状と課題-ヨーロッパ-,運輸政策研究,Vol.7 No.2,pp.98-99,2004.8.[PDF]
Tramondo
- 加藤博和:路線バス事業はどこに向かうべきか?,Tramondo, 新春特別号別冊「日本のバス・タクシー2005」,pp.51-62,2005.1.
総合都市研究
- 加藤博和:市民のニーズを捉えたバス計画,総合都市研究,第85号(東京都立大学都市研究所発行),pp.147-158,2005.3.
■学位論文
- 修士論文
- 浅井牧絵:都市ストック化に対する市民意識の計量手法構築とその街区価値評価への適用
(主査:林良嗣,副査:奥田隆明,日比野高士)
日本では,長寿命で風格のある建物群の創出を図るため,「都市ストック化」概念を都市計画の基本コンセプトとして推し進めていくことが急務である.そのために,街区ストック化度を定量的に評価し,市民意識によってその特定化を行った.さらに,街区ストック化に対する市民の金銭価値を把握することでストック化度との関係を明らかにした.そして,居住地の違いがストック化に対する意識に与える影響を比較した.ケーススタディとして地方都市の中心部においてストック化施策を提案し,3D表示を利用した施策の評価を行った.その結果,ストック化度という定量的な評価と3Dによる空間的な評価を併用することで,ストック化施策の方向性を検討することがより容易になることを示した.
- 大島茂:余命指標を用いた生活環境質の評価と市街地拡大抑制策への適用
(主査:加藤博和,副査:森川高行,村田静昭)
本研究では,地球環境問題や財政問題といった地方都市が抱える制約条件下において,生活環境質を最大化させる都市形態を実現するための市街地評価手法を構築することを目的とする.まず,市街地内各地点における生活環境質を評価する定量指標として「Quality-Adjusted Life Year (QALY)」を用い,それの大小に基づく市街地の撤退・再集結地区選定の枠組みを示す.そして長野県飯田市を対象に生活環境質の余命換算値を算出した結果,“生きがい”を得られる地区と現状の土地利用との間には不一致が生じていることが示された.さらに撤退・再集結地区の選定結果と現地調査結果との比較を通じて方法論の妥当性を検討している.
- 金原宏:製品の流通形態が環境に与える影響のライフサイクルアセスメント
(主査:加藤博和,副査:奥田隆明,山田健太郎,井村秀文)
本研究ではライフサイクル環境負荷のうち,特に製品の「輸送・保管・荷役・販売を含んだ流通段階と,消費者の買い物行動,保管」に着目し,その形態の違いによる環境負荷推計方法を提案する.この方法を清涼飲料水の評価に適用した結果,自動販売機で販売された場合の負荷が大きく,コンビニエンスストアで販売された場合の負荷が小さいこと,清涼飲料水の流通形態における環境負荷削減のためには在庫日数の短縮が有効であること,そして在庫日数の短縮のために少量多頻度輸送を行った場合でも,その輸送の増加分による影響はそれほど大きくないことを明らかにした.
- 秋惠花:北京における人口空間分布,交通インフラと環境影響のマクロ的関係分析
(主査:林良嗣,副査:奥田隆明,国枝稔,井村秀文)
北京市の交通部門のCO2排出量は年々急増している.本研究では,経済発展を阻害することなく,CO2排出量を抑制するための施策を見出すことを目的とする.そのため一例として,モータリゼーション進展の環境負荷メカニズムを特定化し,モータリゼーションが先行している東京都及び一都三県を比較対象都市として,北京市の都市交通が環境に及ぼす影響の相関時系列データを分析した.さらに,2020年までのCO2排出量を予測した.その結果,購買力平価で換算した1人あたりGNIの比率が小さいほど,交通インフラの供給が急速に行われ,交通インフラが充実するにつれてCO2排出量が増加してくることが分かった.
- 神保健太郎:需給規制廃止後の地方公共交通運営に関する研究
(主査:林良嗣,副査:山本俊行,原田昌幸,佐野充)
本研究は,鉄軌道事業における需給調整規制緩和後に続出している地方での存続問題に着目し,存続のための鉄軌道事業実施体制を検討することを目的とする.まず,既存事業者による路線廃止に着目し,その意思決定には,規制緩和のみならず,事業者および当該路線の経営状況の悪化,自動車利用への転換,自動車普及,都市域の低密度的拡大,世帯数増加,という様々な要因が連関した結果であることを示した.次いで,従来の鉄軌道事業実施方式に比べ,路線存続後の鉄軌道事業実施体制には,複数の利害関係者が意見交換する連携活動および事業実施主体と沿線自治体との協働による鉄軌道利用促進活動が必要条件となることを示した.
- 高橋宏和:体育・スポーツ施設の整備・運営方法が都市の持続性に与える影響に関する研究
(主査:加藤博和,副査:森川高行,奥田隆明,山田健太郎)
本研究では,まずスポーツ活動が都市の持続性に寄与することを示し,スポーツ活動に必要な施設の整備・運営方法を,スポーツ実施率が高くスポーツ活動が地域に根付いている欧米諸国と日本との間で比較した.その結果,日本では複数省庁によりスポーツ振興が行われ,総合的なスポーツ政策を立案・実施が行われていないと政策の体系の問題や,学校体育施設・公園等の施設整備が都市計画上に位置付けられていないという問題が明らかとなった.以上を踏まえて,地域・自治体が市民がスポーツ活動に積極的に参加できるような体育・スポーツ施設の整備・運営方法を示した.
- 福田貴之:運輸部門におけるCDM 事業の成立可能性の検討 〜CDM 理事会における最新の動向を踏まえて〜
(主査:加藤博和,副査:山本俊行,星野光雄,林良嗣)
CDM 事業を成立させるために,ベースラインとモニタリングの方法論提案が事業者にとって大きな難関となっている.そこで本研究では,運輸部門におけるCO2削減に資する事業に注目し,CDM 事業の要件を満たしているかについて定性的評価を行う.そして,要件を満たしうる事業として新規公共交通整備事業を採り上げ,そのベースライン・モニタリング方法論を提案している.その結果,新規公共交通整備事業を対象とした方法論では,自動車交通の抑制と,利用者の新規公共交通への転換を論理的に示すことが鍵になる.また,新規公共交通整備事業によって削減されたGHGに相当するクレジットは,事業の採算性を好転させる程の規模は望めないことが明らかにされる.
- 山根顕:地方都市におけるCO2削減を意図した 実行可能な交通戦略に関する研究
(主査:林良嗣,森川高行,市川康明)
本研究では,今後の日本の地方都市において各種の制約を考慮しつつ,環境配慮型交通(EST:Environmentally Sustainable Transport)戦略を策定していくための概念整理と実際の策定方法の検討を行うことを目的とする.まず,海外と日本の比較から,日本の都市交通計画の課題とあるべき姿の検討を行った.その結果,交通特性と土地利用の連携が取れた計画体系となっている必要があることがわかった.そして地方都市の交通とそれを取り巻く課題から,交通の将来像を示し,その実現のための戦略策定の概念を整理した.さらに,その概念に従い施策実施手順書の策定を行った.
- 卒業論文
- 清水一大:中央走行方式バス導入による効果の事後評価
(主査:加藤博和,井村秀文)
本研究は,現在までの中央走行方式バスの利用状況の分析や効果の測定を行い,名古屋市の「基幹バス」の基礎となった都市経営の視点からそれらが達成されているかを評価することを目的とする.分析の結果,バス専用レーンの設置の有無で道路全体での単位時間あたり道路断面通過可能人員はあまり変化しないこと,沿線住民の利用率が一般バス路線に比べ高いこと,利用客の公共交通離れに歯止めをかけていること,バス専用レーン内であればラッシュ時も定時からの遅れが小さいことがわかった.
- 岑貴志:主要施設の配置を考慮した都市内アクセシビリティの評価
(主査:林良嗣,井村秀文)
本研究では,複数の施設配置を考慮した自動車と公共交通の移動の利便性が施策実施に伴ってどのように変化するかを把握するために,居住地区から主要施設への近接性を表すアクセシビリティ指標を提案し,実際の地方中小都市を対象として,現状の公共交通と自動車による移動の利便性の空間的分布を把握した上で,施策実施に伴う利便性の空間的変化を分析した.その結果,現状では公共交通のアクセシビリティが最大でも自動車の7割程度しかなく,対象都市が自動車依存型都市である現状を表し得ること分かった.また,施策分析から施設を集積される効果は小さく,P&Rやサイクルバスといったアクセス・イグレス移動に関する施策の効果が大きいと考えられる.
- 渡辺由紀子:LRTへのライフサイクルアセスメントの適用
(主査:加藤博和,副査:奥田隆明)
本研究では,モータリゼーションによる都市内の渋滞や環境悪化を緩和すると共に,中心市街地の再活性化を図ることができると言われるLRTに対して,LCAを適用し,環境負荷推計を行った.まず,ケーススタディとして岐阜市内線と名古屋市広小路通りを取り上げ,路面電車の現存する岐阜市については,路面電車維持,路面電車のLRT化,路面電車廃止のシナリオを設定し,また,広小路通りについては,新規LRT整備,現状維持(路線バス)のシナリオを設定して推計した.その結果,ある程度需要が見込める場合,バスよりLRTのほうが人キロあたりLC‐CO2の少ないことが分かった.さらに,統合化による環境影響の評価,そしてELCEL概念を用いた評価を行った.標準化原単位を用いた推計式を示したことにより,他への応用も可能である.