論文リスト1999(平成11)年度
■査読付論文(パスワード必要)
運輸政策研究
- 林良嗣,加藤博和,上野洋一:自動車関連税の課税レベルと税間バランスによるCO2削減効果の差異に関する分析−車齢・車格別コーホートと自動車の取得・保有・利用状況のモデリング−, 運輸政策研究,Vol.2 No.1,pp.2-13,1999.5.[PDF]
土木計画学研究・論文集
- 加藤博和,林良嗣:都市旅客交通に伴うCO2排出メカニズムの定式化と実際都市への適用に関する基礎的研究,土木計画学研究・論文集,No.16,pp.449-454,1999.9.[PDF]
- 中村英樹,加藤博和,劉俊晟,丸田浩史,二村達:ライフサイクル評価に基づく高速道路単路部のサービス水準設定に関する検討,土木計画学研究・論文集,No.16,pp.933-940,1999.9.[PDF]
- 中村英樹,加藤博和,内海泰輔,平田哲:SPモデルを適用した名古屋におけるDynamic Park and Rideの導入効果分析,土木計画学研究・論文集,No.16,pp.949-954,1999.9.[PDF]
第24回土木情報システムシンポジウム(土木学会,東京都新宿区)
- ハンマード・アミン,杉原健一,松本直次,若山茂,林良嗣:都市景観評価における合意形成のためのGIS,CG及びWWWの統合,土木情報システム論文集,Vol.8,pp.215-222,1999.10.[PDF-Japanese][PDF-English]
IATSS Review
- 林良嗣:自動車交通関連税制のグリーン化:その背景と意義,IATSS Review,pp.1-9,1999.[PDF]
■国際会議論文(パスワード不要)
the 6th Integrating Conference on Computer in Urban Planning and Urban Management
- Amin Hammad, Kenishi Sugihara, Naoji Matsumoto, Shigeru Wakayama, Yoshitsugu Hayashi: Integrating GIS, CG and the WWW for Facilitating Public Involvement in Urban Landscape Evaluation, the 6th Integrating Conference on Computer in Urban Planning and Urban Management, Venice, pp.1-8, 1999.9.[PDF]
Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies
- Hideo NAKAMURA: COMPUTER-AIDED DIAGNOSIS AND PRESCRIPTION SYSTEM FOR TRAFFIC-RELATED ENVIRONMENT IN METROPOLISES OF DEVELOPING COUNTRIES, Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies, Vol.3 No.1, pp.1-8, 1999.9.[PDF]
The 6th World Congress on Intelligent Transportation Systems(Toronto, Canada)
- H.Nakamura, H.Kato, T.Utsumi: An Applicability Study on the Dynamic Park and Ride System by A Traffic Simulation Incorporating User Behavior Model, The 6th World Congress on Intelligent Transportation Systems, Toronto, Canada, CD-ROM, 1999.11.
Transportation Research Board's 79th Annual Meeting(Blue Room, Omni Shoreham Hotel, Washington, DC)
- Yoshitsugu Hayashi, Hirokazu Kato: Effects of Car-related Tax Weights between Purchasing, Owing and Using Stages on Car Market Share by Engine Class, CO2 Emission and Tax Revenues -A Modeling Approach of Choice Behavior and Car Cohort Survival-, Transportation Research Board's 79th Annual Meeting, Blue Room, Omni Shoreham Hotel, Washington, DC, 2000.1.[PDF]
Transport-Amenagement Environment-Logistique
- YOSHITSUGU HAYASHI, RTHIKA SUPARAT, ROGER MACKETT, KENJI DOI, YASUO TOMITA, NAHOKO NAKAZAWA, HIROKAZU KATO, KRIT ANURAK: LA LIAISON ENTRE L'URBANISATION, LA MOTORISATION ET L'ENVIRONMENT, UNE ETUDE COMPARATIVE INTERNATIONALE DE LONDRES, TOKYO, NAGOYA ET BANGKOK, Transport-Amenagement Environment-Logistique, No.35, pp.3-28, 1999.[PDF]
World conference on transport research (WCTR) SIG1(NECTAR) Seminar(Canterbury, UK)
- Okuda,T. and Hayashi,Y.: Applied genaral equilibrium analysis on effects of motorway networks connecting local cities in Japan, World conference on transport research (WCTR) SIG1(NECTAR) Seminar, Canterbury in UK, 1999.
■自由投稿論文(パスワード不要)
土木学会平成11年度全国大会 第54回年次学術講演会(広島大学,広島県東広島市)
- Amin Hammad, Yasuo Tomita, Yoshotsugu Hayashi: GIS-Based Microsimulation System for Urban Landuse Policy Analysis,第54回土木学会年次学術講演会講演概要集,pp.160-161,1999.9. [PDF]
- 鈴木弘司,劉俊晟,中村英樹,加藤博和:高速道路単路部における交通状況とドライバー満足度との関連分析,第54回土木学会年次学術講演会講演概要集,pp.316-317,1999.9. [PDF]
- 田中大樹,中村英樹,加藤博和:沿道駐車施設入庫に伴う街路交通容量低下の推計,第54回土木学会年次学術講演会講演概要集,pp.352-353,1999.9. [PDF]
日本環境共生学会第2回(1999)学術大会
- 林良嗣,加藤博和:自動車関連税のグリーン化の効果分析,日本環境共生学会1999年度学術大会発表論文集,pp.47-50,1999.9.[PDF]
- 林良嗣,鈴置保雄,渡辺博,折原清:環境負荷軽減のための柔軟な次世代型街区インフラシステム(D.I.S),日本環境共生学会1999年度学術大会発表論文集,pp.130-135,1999.9.[PDF]
第22回土木計画学研究発表会
- ハンマード・アミン,杉原健一,林良嗣:3D-GIS及びインターネットを用いた都市景観評価の合意形成システム,土木計画学研究・講演集,No.22(1),pp.5-8,1999.10.[PDF]
- 林良嗣,杉山郁夫,羽根田英樹,ハンマード・アミン,加藤博和,楊忠振:近未来3次元都市の計画と構築のための分析フレームと実現へのアプローチ,土木計画学研究・講演集,No.22(1),pp.659-662,1999.10[PDF]
- 森杉雅史,奥田隆明,林良嗣:交通社会資本整備による地域間均衡成長安定性への影響分析,土木計画学研究・講演集,No.22(2),pp.111-114,1999.10.[PDF]
- ハンマード・アミン,冨田安夫,林良嗣:GIS-Based Microsimulation System for Evaluating Urban Space Usage,土木計画学研究・講演集,No.22(2),pp.359-362,1999.10.[PDF]
- 中村英夫,林良嗣,宮本和明,表明榮,加藤博和:途上国交通公害の診断と対策立案システムの必要性と構築方法,土木計画学研究・講演集,No.22(2),pp.551-554,1999.10.[PDF]
- 中村英夫,林良嗣,宮本和明,表明榮,加藤博和,三古展弘:途上国交通公害の診断と対策立案システムの詳細設計, 土木計画学研究・講演集,No.22(2),pp.555-558,1999.10.[PDF]
- 加藤博和,林良嗣,丸田浩史:モータリゼーション進展過程を考慮した都市旅客交通起源CO2の長期的分析手法, 土木計画学研究・講演集,No.22(2),pp.563-566,1999.10.[PDF]
- 加藤博和,大浦雅幸:新規鉄道整備によるCO2排出量変化のライフ・サイクル・アセスメント, 土木計画学研究・講演集,No.22(2),pp.805-808,1999.10.[PDF]
- 中村英樹,加藤博和,鈴木弘司,劉俊晟:ドライバーの満足度による高速道路単路部のサービス水準評価,土木計画学研究・講演集,No.22(2),pp.885-888,1999.10.[PDF]
第19回交通工学研究発表会(砂防会館別館会議室,東京都千代田区)
- 中村英樹,加藤博和,鈴木弘司,劉俊晟:ドライバーの感覚に基づいた交通状況評価の計量手法と実態と要因分析,第19回交通工学研究発表会論文報告集,pp.133-136,1999.12.
平成11年度土木学会中部支部研究発表会(金沢大学,石川県金沢市)
- 小島建太,林良嗣,加藤博和:業務立地モデルを用いた都市内物流施策の総合評価システムの構築,平成11年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.477-478,2000.3.[PDF]
- 田中祥晃,林良嗣,加藤博和:不動産税制・規制が市街地の敷地統合に及ぼす影響分析,平成11年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.479-480,2000.3.[PDF]
- 三古展弘,林良嗣,加藤博和:インターネット技術を活用した途上国交通公害対策立案システムの開発,平成11年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.495-496,2000.3.[PDF]
- 大浦雅幸,加藤博和,林良嗣:新規社会資本整備に伴う環境負荷のライフサイクル評価手法に関する検討,平成11年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.635-636,2000.3.[PDF]
- 北野恭央,林良嗣,加藤博和:都市活動に伴う環境負荷のライフサイクル評価システムの構築,平成11年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.637-638,2000.3.[PDF]
■その他(パスワード必要)
中部空港調査会
- 林良嗣:地域環境創造のための空港づくり 美しい地域のみが繁栄する−中部からの発信 中部国際空港事業への道のり−,中部空港調査会,1999.4.[PDF]
JR東海
- 林良嗣:会社一括後払い型通勤定期のすすめ,JR東海,pp.26,1999.8.[PDF]
国際交通安全学会誌
- 家田仁,久保田尚,中村文彦,林良嗣:都市と交通の整合化に向けた制度的方策,国際交通安全学会誌,Vol.25 No.1,pp.61-68,1999.9.[PDF]
福井大学工学部研究報告
- 宇佐美誠史,ユ・メイ,本多義明:地方部における高速道路整備効果に関する研究‐中部縦貫自動車道の事例研究‐,福井大学工学部研究報告,Vol.47 No.2,pp.345-360,1999.9.[PDF]
第41回日本土地法学会大会報告
- 林良嗣:技術に立脚した地下法制の必要性,第41回日本土地法学会大会報告,pp.1-4,1999.10.[PDF]
土木学会誌
- 加藤博和:「サスティナブル都市」実現に向けた運輸交通部門の方向性, 土木学会誌,84巻 12号,pp.22-25,1999.12.[PDF]
- 林良嗣:近未来3次元都市研究プロジェクト,土木学会誌,84巻,12号,pp.42-43,1999.12.[PDF]
日本都市計画学会第10回中部支部研究発表会
- 杉原健一,ハンマード・アミン,林良嗣:3次元土地利用シミュレータの開発,日本都市計画学会第10回中部支部研究発表会論文・報告集,pp.13-16,1999.[PDF]
■学位論文
- 修士論文
- 大浦雅幸:社会資本整備に伴う各種環境負荷のライフサイクル評価手法の開発
(主査:林良嗣,副査:河上省吾,市川康明)
本研究では社会資本建設に伴う環境影響評価手法を整理し,その中で世界的に注目されているライフ・サイクル・アセスメント(LCA)の考え方を適用し,環境影響評価を行う手法を構築する.まず,LCA手法に適合する環境影響カテゴリーを抽出し,このカテゴリーに影響を及ぼす物質について,従来のLCAを拡張したELCEL概念に基づき,排出量の計測を行う.さらにカテゴリー内の物質間,カテゴリー間の重み付けを行って環境負荷を統一指標EFPで示す.ケーススタディとして,本論文での手法を用いて都市部における公共交通の環境削減効果を計測し,導入可能性に対して検討を行った結果,地下鉄,路面電車,バスの3種類の公共交通機関について,その環境影響削減効果を比較することができた.
- 北野恭央:都市活動に伴う環境負荷のライフサイクル評価システムの構築
(主査:林良嗣,副査:西淳二,水谷法美)
近年の環境問題に対する意識の高まりとともに,その主要な発生源である都市からの環境負荷を評価することが重要な課題となっている.そのためにはまず環境負荷を推計するシステムが必要である.そこで本研究では,都市の環境負荷をライフサイクル的考え方によって推計するシステムを構築することを目的とする.開発したシステムによって,都市からの発生負荷の推計が容易にできるようになるとともに,負荷削減施策の実施による効果を推計することが可能となっている.適用事例としては名古屋市全域を対象に建物コーホートモデルを適用し,住宅の立地誘導による都市内活動の変化を含めた負荷削減効果を推計し,本システムの有効性を確認している.
- 小島建太:業務立地モデルを用いた都市内物流施策の総合評価システムの構築
(主査:林良嗣,副査:森川高行,野田利弘)
本研究では,都市内物流施策導入による業務立地の変化,及び業務立地変化の影響を組み込んだ各ゾーン間の取引量変化及び物流交通変化を同時に推定するモデルを構築し,構築したモデルを用いて,複数の都市内物流施策について分析評価した.その結果,過度にネットワーク整備を行うことは,自動車交通の利便性を高め,かつ環境負荷量削減効果があることがわかった.また,モーダルシフトや共同配送の促進については,自動車交通を削減させ,自動車交通に起因する環境負荷量削減効果があることがわかった.業務立地の郊外化は,自動車交通のトリップ長を増加させ,自動車交通に起因する環境負荷量を増大させてしまうことがわかった.このことからネットワーク整備・モーダルシフト促進・共同配送促進に関しては,環境面で効果的であり,これら3 種類の都市内物流施策を組み合わせることで更に大きな環境負荷量削減効果があることが明らかになった.
- 田中祥晃:不動産税制・規制による既存市街地の建物更新・敷地統合に関する分析
(主査:林良嗣,副査:奥田隆明,辻本哲)
実態分析を通して,敷地統合に関して年代別に見た結果,バブル時期での敷地統合比率が高いことが確認された.これより景気の変動を受けることが推測され,社会的な変化と税負担を組み込んだ計量モデルを構築した.所有形態別に見た場合,空地の場合に統合が起こりやすいという結果が得られた.付属の建築物に着目すると,ある程度老朽化した建築物を伴う敷地の場合,敷地統合が行われやすいという結果が得られた.施策を行った結果,単一の施策では実績では商業系用途地域に統合が起こるのに対し,モデルによるシミュレーション結果では幹線道路裏側の住宅地でも統合が起こるというふうにずれを生じた.このため複数の施策と組み合わせ,格差付けの要因を加える必要がある.容積率規制をかけ,統合を促した結果,規制としてコントロールするやりかたも一定の効果が得られた.しかし規制の値を設定するには十分な注意が必要である.
- 宮木毅:都心商業地における面的駐車管理施策の効果分析
(主査:中村英樹,副査:岩田好一朗,森川高行)
本研究は,休日の都心商業地における駐車場利用の空間的な偏りを是正するため,その原因の1 つと考えられる駐車場料金の割引サービスを表現したモデルをアンケート調査によって収集されたデータをもとに構築する.また,複数の目的地をもつ買い物客が地区内でのどのように行動しているかを分析し,表現する.その結果,複数の目的施設を考慮して駐車場を選択していることを確認した.
- 卒業論文
- 今井洋平:東南アジア途上国の交通環境負荷に関する制度分析と対策立案の検討
(主査:林良嗣,副査:河上省吾)
発展途上国大都市では,交通公害問題が深刻化しており,その対策立案および実施は急務である.しかし,様々な要因が複雑に関連している問題を総合的に取り扱うのは困難であった.そこで本研究では,東南アジア途上国において,効果的な大気汚染対策に必要な基礎的な知見を獲得した.さらに,表らが開発した交通公害対策立案プロセスに従って,発展途上国に必要と考えられる制度的施策を提案した.対象国はタイ・マレーシア・インドネシア・フィリピンである.
- 武内政義:複数の車載ビデオ画像による周辺車両の走行軌跡の推定手法
(主査:中村英樹,副査:森川高行)
本研究は,ドライバーの運転感覚に大きく影響を与える,周辺車両の走行軌跡の推定を行っている.従来提案された空撮によって収集されたデータは,精度に問題を抱えている.そこで本研究では,車両に搭載された,精度の異なる複数のビデオカメラで,周辺車両を撮影する.次に,撮影された映像を処理し,隣接車線を走行する車両と調査車両との距離を測定している.自車の位置を調査機器により得られたデータで推定することで,隣接車線を走行する車両の位置を測定することができ,さらには,考えられうる誤差の要因を分析し,その誤差の処理を施す事によって,隣接車線を走行する車両の軌跡の推定を試みている.以上の手法について適用性の高さを示している.
- 平松達仁:情報提供を伴うP&R施策のマイクロシミュレーションを用いた評価
(主査:中村英樹,副査:森川高行)
P&R施策は,モーダルシフトに有効な施策として注目されているが,効果的な駐車場の配置や規模,料金の設定や,情報提供の効果については十分明らかになっていない.そこで本研究では,アクセスでの手段選択を含む交通手段選択モデルを内生化したマイクロ交通シミュレーションモデルを開発し,これを用いてP&R施策の評価を行う.このシミュレーションでは,P&R駐車場整備やリアルタイムな所要時間の情報提供などを行うことによる交通状況の変化を予測することが可能である.結果として,P&R駐車場整備による効果を得るためには,慎重に検討する必要があることを示すとともに,情報提供の正味の効果を推計した.P&R施策は,モーダルシフトに有効な施策として注目されているが,効果的な駐車場の配置や規模,料金の設定や,情報提供の効果については十分明らかになっていない.そこで本研究では,アクセスでの手段選択を含む交通手段選択モデルを内生化したマイクロ交通シミュレーションモデルを開発し,これを用いてP&R施策の評価を行う.このシミュレーションでは,P&R駐車場整備やリアルタイムな所要時間の情報提供などを行うことによる交通状況の変化を予測することが可能である.結果として,P&R駐車場整備による効果を得るためには,慎重に検討する必要があることを示すとともに,情報提供の正味の効果を推計した.
- 横山俊介:日欧比較に基づいた環境持続型空間・交通計画と財源システムに関する検討
(主査:林良嗣,副査:ハンマード・アミン)
本研究は,日本の都市が環境持続型都市を目指すための方法論を検討する.ドイツ・オランダにおける交通事情と空間・交通計画を支援する行政体制,財源システムがわが国とどのように異なっているのかについて現地調査を行い,その比較・検討によって今後,日本で支援されるべき空間・交通計画,財源システムを提示する.また,この提示をうけてTODのされていない都市にそれを導入した場合の効果を推計し,その有効性を定量評価することができた.
- 吉岡美保:AHPとGISを用いた都市型住宅形態の評価
(主査:林良嗣,副査:河上省吾)
現在の日本の都心部では,不良住宅の老朽化,都市郊外の住宅開発の影響による居住人口の減少により都市の魅力が低下している.そのために人が住みにくくなるという問題が生じている.また,景観に関しても無秩序な街並みが広がっている.これらの問題点を改善することを目指して住宅形態を検討する.都市型住宅形態を定めるために,住宅分類を行う.それをもとに複数の具体案をGIS 上で設定し,データベースを構築する.次に,評価基準となる要素を定めて分析を行う.本研究では特に,都市の街並みを考慮する景観と住居に関する住環境を要素とする.分析にはAHP 手法とアンケート調査を用いる.結果,中庭の評価が低く,なぜ低いのかの原因がわかった.