論文リスト1998(平成10)年度
■査読付論文(パスワード必要)
運輸政策研究
- 表明榮,加藤博和,林良嗣,中村英夫:途上国大都市の交通公害の診断と対策立案のための支援システム,運輸政策研究,Vol.1 No.1,pp.2-13,1998.7.[PDF]
第26回環境システム研究論文発表会(大阪大学コンベンションセンター,大阪府吹田市)
- 中村英樹,加藤博和,丸田浩史,二村達:都市間高速道路の横断面構成の相違によるCO2排出量のライフサイクル評価,環境システム研究論文集,Vol.26,pp.261-270,1998.10.[PDF]
土木計画学研究・論文集
- 中村英樹,林良嗣,都築啓輔,加藤博和,丸田浩史:目標設定型アプローチによる運輸起源のCO2排出削減施策の提示,土木計画学研究・論文集,No.15,pp.739-745,1998.10.[PDF]
■国際会議論文(パスワード不要)
The 8th World Conference on Transport Research(University Center of Antwerp and University Faculty of St-Ignatius and University Institution of Antwerp, Antwerp, Belgium)
- H.Kato, Y.Hayashi: An Alternative Method for Life Cycle Assessment of Carbon Dioxide Emission from Urban Transport Systems, Presented at 8th World Conference on Transport Research, University Center of Antwerp and University Faculty of St-Ignatius and University Institution of Antwerp, Antwerp, Belgium, 1998.7.
- Myoung-Young PIOR, Hirokazu KATO, Kazuaki MIYAMOTO, Yyoshitsugu HAYASHI, Hideo NAKAMURA: KNOWLEDGE‐BASED EXPERT SYSTEM FOR TRANSPORT RELATED AIR POLLUTION IN DEVELOPING COUNTRIES, Presented at 8th World Conference on Transport Research, University Center of Antwerp and University Faculty of St-Ignatius and University Institution of Antwerp, Antwerp, Belgium, 1998.7.[PDF]
- ZHONG-ZHEN YANG, YOSHITSUGU HAYASHI: ACHIEVING INTER-CITY BALANCE IN URBAN DEVELOPMENT BY COUPLING EXPRESSWAY IMPROVEMENT AND LAND PRICE POLICIES IN CHINA, Presented at 8th World Conference on Transport Research, University Center of Antwerp and University Faculty of St-Ignatius and University Institution of Antwerp, Antwerp, Belgium, Vol.4, pp.113-125, 1998.7.[PDF]
Regional Development Studies
- Yoshitsugu Hayashi, Krit Anurakamonkul, Takaaki Okuda, Omar Osman, Hideki Nakamura: Examining the Effects of a Mass Rapid Transit System on Easing Traffic Congestion in Auto-dependent Bangkok, Regional Development Studies, Vol.4, pp.65-85, 1998.[PDF]
Transport-Amenagement Environment-Logistique
- YOSHITSUGU HAYASHI, RTHIKA SUPARAT, ROGER MACKETT, KENJI DOI, YASUO TOMITA, NAHOKO NAKAZAWA, HIROKAZU KATO, KRIT ANURAK: LA LIAISON ENTRE IURBANISATION, LA MOTORISATION ET I'ENVIRONMENT, UNE ETUDE COMPARATIVE INTERNATIONALE DE LONDRES, TOKYO, NAGOYA ET BANGKOK, Transport-Amenagement Environment-Logistique, pp.75-100, 1998.[PDF]
Transport Research-A
- YOSHITSUGU HAYASHI, ZHONGZHEN YANG, OMAR OSMAN: THE EFFECTS OF ECONOMIC RESTRUCTURING ON CHINA'S SYSTEM FOR FINANCING TRANSPORT INFRASTRUCTURE, Transport Research-A, Vol.32, No.3, pp.183-195, 1998.[PDF]
■自由投稿論文(パスワード不要)
第6回地球環境シンポジウム(大阪科学技術センター,大阪市西区)
- 林良嗣,中村英樹,加藤博和,丸田浩史:運輸交通部門からのCO2排出削減のための施策オプションとその目標設定,第6回地球環境シンポジウム講演論文集,Vol.6,pp.121-127,1998.7.[PDF]
環境科学会1998年会
- 加藤博和,林良嗣:LCAのインフラ整備施策評価プロセスへの導入方法に関する一考察,環境科学会1998年会講演要旨集,pp.140-141,1998.9.
第26回環境システム研究論文発表会(大阪大学コンベンションセンター,大阪府吹田市)
- 中村英樹,加藤博和,丸田浩史,二村達:都市間高速道路の横断面構成の相違によるCO2排出量のライフサイクル評価,第26回環境システム研究論文発表会講演集,Vol.26,pp.1-10,1998.10.[PDF]
- 林良嗣,加藤博和,上野洋一:自動車関連税の課税段階の違いによるCO2発生量変化のコーホートモデルを用いたライフサイクル評価,第26回環境システム研究論文発表会講演集,Vol.26,pp.329-338,1998.10.[PDF]
第21回土木計画学研究発表会(立命館大学,滋賀県草津市)
- 中村英樹,絹田裕一,加藤博和:ゾーン単位でみた路上駐車の実態とその要因に関するマクロ分析, 土木計画学研究・講演集,No.21(1),pp.275-278,1998.11.[PDF]
- 林良嗣,中川義也,加藤博和,森杉雅史:再構築を考慮した高速道路システムの維持管理費用と財源不足による機能低下の推計, 土木計画学研究・講演集,No.21(2),pp.431-434,1998.11.[PDF]
- 杉山郁夫,林良嗣,黒田勝彦:環境負荷を考慮した社会基盤施設の設計法に関する研究, 土木計画学研究・講演集,No.21,(2),pp.435-438,1998.11.[PDF]
- 小島建太, ハンマードアミン, 林良嗣:GISを用いた名古屋市の住宅立地マイクロシミュレーション, 土木計画学研究・講演集,No.21,(2),pp.519-522, 1998.11.[PDF]
- 中村英樹,加藤博和,二村達,劉俊晟:高速道路横断面構成のライフサイクル評価, 土木計画学研究・講演集,No.21(2),pp.649-652,1998.11.[PDF]
- 加藤博和,林良嗣:都市旅客交通に伴うCO2排出メカニズムの定式化と実際都市への適用, 土木計画学研究・講演集,No.21(2),pp.681-684,1998.11.[PDF]
- 中村英樹,加藤博和,内海泰輔,平田哲:名古屋におけるDynamic Park and Rideの導入効果のモデル分析, 土木計画学研究・講演集,No.21(2),pp.857-860,1998.11.[PDF]
第18回交通工学研究発表会(砂防会館別館会議室,東京都千代田区)
- 中村英樹,平田哲,加藤博和,内海泰輔:SPデータを用いたDynamic Park and Rideの適用可能性に関するモデル分析,第18回交通工学研究発表会論文報告集,pp.177-180,1998.11
平成10年鉄道技術連合シンポジウム(東京工科専門学校テラハウス,東京都中野区)
- 加藤博和,大浦雅幸:ライフ・サイクル・アセスメントの考え方に基づく新規鉄道整備による環境負荷変化の評価手法の開発,平成10年鉄道技術連合シンポジウム講演論文集,pp.609-612,1998.11.[PDF]
平成10年度土木学会中部支部研究発表会(愛知工業大学,愛知県豊田市)
- 田中大樹,中村英樹,加藤博和:沿道道路駐車場入出庫挙動が本線交通に与える影響に関する分析と考察,平成10年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.407-408,1999.3. [PDF]
- 鈴木弘司,劉俊晟,中村英樹,加藤博和:高速道路における交通現象と運転者の満足度評価の関連分析,平成10年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.425-426,1999.3.[PDF]
- 池町円,林良嗣,加藤博和,小島健太:都市内環状道路整備が都市構造に及ぼす影響の評価分析,平成10年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.487-488,1999.3.[PDF]
- 長田智章,林良嗣,加藤博和:都市空間構造が運輸交通部門CO2に与える影響の仮想都市を用いた算出法に関する研究,平成10年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.489-490,1999.3.[PDF]
- 丸田浩史,加藤博和,林良嗣:モータリゼーション進展過程を考慮した都市交通に伴うCO2排出量の長期的変化の分析,平成10年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.493-494,1999.3.[PDF]
- 三古展弘,林良嗣,加藤博和:インターネット技術を活用した途上国交通公害対策立案システムの開発,平成10年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,pp.495-496,1999.3.[PDF]
■著書(パスワード必要)
都市の地下空間‐開発・利用の技術と制度‐(鹿島)
- 林良嗣:地下空間利用の価値と環境影響の評価,松尾稔,林良嗣 編著:都市の地下空間‐開発・利用の技術と制度‐(3章執筆分担),pp.39-52,1998.8.[PDF]
地球環境学(岩波書店)
- 加藤博和:巨大都市の爆発的発展と交通システム整備の不均衡,恒川篤史,ウィミングルー,加藤博和,福島茂,城所哲夫,一ノ瀬俊明,井村秀文,小林重敬:地球環境と巨大都市(第4章執筆分担),岩波書店/地球環境学 第8巻,pp.81-114,1998.10.
Global Warming
- S.Nishioka, H.Harasawa(eds.): Global Warming: the potential impact on Japan, Springer, 1998.10.
■その他(パスワード必要)
交通工学
- 加藤博和:[技術資料]交通整備による環境インパクト計測手法としてのライフ・サイクル・アセスメント, 交通工学,Vol.33 No.3,pp.81-86,1998.5.[PDF]
- 林良嗣:[論説]運輸交通部門における地球温暖化対策のパースベクティブ,交通工学,Vol.33,増刊号,pp.14-18,1998.10.[PDF]
運輸政策研究
- 林良嗣,加藤博和:[運輸政策研究所第3回報告回]自動車関連税の課税レベルによるCO2削減効果の分析,運輸政策研究,Vol.1,No.1,pp.90-91,1998.7.[PDF]
高速道路調査会
- 金広文,林良嗣:[特集 中京圏]自動車関係(諸)税収の都市鉄道への充当妥当性に関する一評価手法の構築と中京圏への適用,高速道路と自動車,高速道路調査会,41巻 7号,pp.23-30,1998.7.[PDF]
全日本空輸広報室
- 林良嗣:[特集 新空港その後]ミュンヘン新空港とその効果--開港後6年を経て,ていくおふ,全日本空輸広報室,pp.2-11,1998.8.[PDF]
ハートマークあいち
- 林良嗣:[座談会]すばらしい街づくり〜先進国の経験から学ぶ〜, ハートマークあいち,No.261,pp.8-10,1998.[PDF]
土木学会誌
- 林良嗣:[研究討論会]都市のリノベーションとコンサルタントの役割,土木学会誌,84巻 1号,pp.140-142,1999.1.[PDF]
国際交通安全学会誌
- 林良嗣:[論査]費用便益分析は, 国土を豊かにするか?,国際交通安全学会誌,24巻 3号,pp.163,1999.1.[PDF]
JSCE
- 土井健司:フィリピン大学交通研究センターにおける人材育成,JSCE,Vol.84,pp.29-31,1999.3.[PDF]
■学位論文
- 修士論文
- 池町円:業務立地・交通分布統合モデルを用いた都市内環状道路の影響分析
(主査:林良嗣,副査:奥田隆明,水谷法美)
大都市における都心部への過度の集中に伴う交通問題や環境問題の発生に対する政策として,都市内環状道路がいくつかの主要都市において整備されてきている.都市内環状道路は,都市全体を覆う巨大な交通施設であり,短期的には,都心に向う交通を排除することにより,効果的に交通の流れを変えるものであり,長期的には,業務立地さらには住宅立地分布変化を引き起こし,結果として大きく都市構造を変えるものである.これまでのところ,このような環状道路整備による影響は,主に短期的に起こるとされている交通の視点から概念的に捉えられてきているものの,都市構造の視点からの分析はいまだ十分に行われていない.一方,その都市構造の中心を成す企業の立地活動は,交通行動と立地行動の相互依存性があることから,都市内環状道路などの大規模交通施設整備の影響を短期間で大きく受けるものであり,その影響メカニズム明確に捉えモデル化することが必須となる.そこで,本研究では,都市環状道路整備の業務立地への影響を定量的に計測・分析できるモデルを開発し,そのモデルを名古屋都市圏に建設が予定されている名古屋環状2 号線に適用することで,都市環状道路整備の意義を主に都市構造の視点から再考することを目的とする.さらに,具体的に必要とされるいくつかの土地利用政策についても検討する.
- 内海泰輔:インターモーダル都市内交通施策パッケージの評価モデル
(主査:中村英樹,副査:森川高行,岩田好一郎)
「インターモーダル交通マネジメント」は,様々な交通機関に関する施策を有機的に組み合わせ,複数交通機関を用いた旅行者のトリップ全体を最適化しようという考え方である.このような考え方から都市交通問題への対処を検討する際には,結節インフラ整備,サービス水準の向上,情報提供などが適切に組み合わされることが必要であり,いかなる施策をどの様に組み合わせれば効果的であるかを評価することが求められている.そこで本研究では,アンケート調査等によって収集したデータをもとに,各種施策実施に伴う交通行動の変化を表現できるネスティッドロジット型複合交通手段選択モデルを構築し,これを用いてインターモーダル交通施策の評価を行う.特にインターモーダル交通マネジメントの代表的施策であるP&R については,この施策単体で実施するよりも鉄道運賃改善と組み合わせて施策を実施する方が,より一層の自動車から鉄道への転換効果があることが明らかとなった.
- 長田智章:都市空間構造の類型と運輸交通部門CO2排出の関係分析
(主査:林良嗣,副査:西淳二,水谷法美)
運輸交通部門に起因するCO2排出を根本的に削減するためには都市空間構造の変更が必要となる.本研究は,仮想都市を対象とした計算に基づき,いかなる都市空間構造がCO2排出量が少ないかを示すことを目的とする.そのため,1)通勤・2)業務交通に伴うCO2排出量と都市空間構造のマクロ関係式を,立地分散化による自動車利用率増加と渋滞の減少とのトレードオフの関係を考慮した上で導出した.以上の算出式を用いて,空間構造の異なる複数の仮想都市について計算を行い,CO2排出量の比較を行った.その結果,一極集中型都市の人口規模・人口分布による違いや,都市の一極集中と多極分散での違いによるCO2排出の差異を明らかにすることができた.
- 丸田浩史:モータリゼーション進展過程を考慮した都市交通に伴うCO2排出量の長期的変化の分析
(主査:林良嗣,副査:中村英樹,岩田好一郎)
本研究は,都市の発展過程において,インフラ整備や都市構造に関する政策の違いが,都市旅客交通におけるCO2排出に対して長期的に及ぼす影響を分析する.そのために,マクロ都市旅客交通CO2排出量モデルを構築し,モータリゼーション進展と都市の広域・低密化との相乗効果(モータリゼーションアクセラレーション)や,それに伴う自動車選択比率の上昇,トリップ長の伸び等の交通状況への影響を表現する.さらに,このモデルを実際の都市に適用して都市旅客交通からのCO2排出量の時系列的推移を推計するとともに,インフラ整備・都市構造政策による CO2排出量の削減効果について評価を行う.
- 卒業論文
- 三古展弘:インターネット技術を活用した途上国交通公害対策立案システムの開発
(主査:林良嗣,副査:河上省吾)
発展途上国大都市では交通公害問題が深刻化しており,その対策立案及び実施は急務である.しかし,様々な要因が複雑に連関する問題をシステマティックに取り扱うのは困難であった.そこで本研究では,交通公害対策立案プロセスを人間の健康診断のアナロジーとして体系的に整理するとともに,調査マニュアルや既往での対策事例に関する知識データベース等を組み合わせた支援システムを,GUI型で構築した.さらに,本システムではインターネット技術を活用することにより,各種機関がデータベースを分散して作成・管理するとともに,世界中のどこからでも利用することを可能とした.このシステムにより,経験の浅い途上国の交通及び環境専門家にとっても交通公害対策の立案が容易となった.
- 鈴木弘司:高速道路における交通状況とドライバー満足度との関連分析
(主査:中村英樹,副査:奥田隆明)
本研究は,高速道路単路部の様々な交通量レベルにおける,ドライバー満足度や運動挙動の分析を通して,交通状況の具体的評価と道路のサービス水準の設定を試みたものである.運転挙動データは,走行実験により収集し,これと同時にドライバーへのアンケート調査を行うことによりドライバーの交通状況への感覚を把握した.そして,これらの結果と車両感知器等から得られるマクロな交通特性データとの関連を分析した.これより,ドライバーの立場からの交通状況評価や,ミクロな交通特性データを,交通量レベルに応じて明示することが可能となった.さらに,これらの観点を生かしたサービス水準の設定を提案した.
- 田中大樹:沿道施設入庫車両が街路交通流に与える影響に関する分析
(主査:中村英樹,副査:奥田隆明)
本研究は,道路沿道施設の駐車場入庫車が街路交通流に与える影響を,入庫車やその後続直進車の挙動,およびそれに伴う交通容量低下に着目して分析することを目的とする.研究の方法として,まず,名古屋市内の大規模小売店舗にて入庫状況の観測データを得て,入庫車や後続直進車の挙動分析を行う.その結果,連続して入庫する台数によって,街路交通流への影響が分かった.そこで,入庫率に応じたこれらの到着パターンの生起確率を考慮し,マクロに交通容量の推計値を算出する.また,追従モデルを組み込んだ交通流シミュレーションを実施し,これらの比較・考察の結果,追従モデルでは,到着パターンによる違いが表現できず,本研究で構築した確率的アプローチによる推計手法の意義を確認することができた.